Float on the flow

とあるエンジニアのブログ。「ゆったり・しっかり」がモットー。

解雇規制を緩和しても有能な人はあまり出てこないよ、という意見

最近「日本は解雇規制が厳しすぎるからダメ」的な問題提起をよく見かけます。
(自分がアンテナ張ってる範囲だけかな?)


自分としては規制緩和を理解できる部分もある反面、単に規制緩和するだけでは
だめだろう、少なくともセーフティネットとセットじゃなきゃと思っています。
ベーシックインカムなんかもいい案ですよね。


そんな中みつけたこちらのエントリ。
http://d.hatena.ne.jp/kagakaoru/20090128/1233155296


一部引用します。

解雇要件が厳しいこともあいまって、企業は新卒をジョブローテーションさせながら「自社内マルチ」に育てます。英語しか教えられない人材だと、英語のクラスの需要が減ったときに対応できなくなるから、先に人事異動で数学に移して育てておく。というふうに。

要するに日本は企業内に転職市場が完備されているのです。しかもその転職にまつわるリスクヘッジコストは企業が負担してくれる。至れり尽くせりですね。企業内がこういうプロパー人材であふれてたら、よほどの専門職でない限り中途採用はしにくい。

こういう人材育成観を持ってる企業は、解雇要件をゆるめたって人材の流動性は高まらない。解雇要件をゆるめても、社内転職市場で行き場がなくなったどうしようもない人たちが解雇されるだけで、そういう人たちは本当の転職市場に出たって行き場なんてあるはずがない。

特にここ重要。

解雇要件をゆるめても、社内転職市場で行き場がなくなったどうしようもない人たちが解雇されるだけ

言われてみると確かにそうですよね。ローテーションの流れに乗れなかった人が
ドロップアウトするだけ、と。これじゃぁ流動性が高まっても意味ないですよね…



個人的には社内ローテーション制度がそもそも嫌いなんですが。
やりたい仕事に就けている人が、そこから強制的にはがされて新しい仕事に
就かされるというのは、自分だったらご遠慮願いたいですね。
自分が希望してジョブチェンジするならいいですけど。