Float on the flow

とあるエンジニアのブログ。「ゆったり・しっかり」がモットー。

システムづくりの敷居を低くするには?

羽生章洋さんのブログを読んでいたら、こんな記述がありました。

Excelみたいな感じで使っていたら、気がついたら全社最適されたシステムになってました」くらいのものが作れないといかんのではないか、あるいはそういうものが作れて初めてインハウス時代が開花するのではないか。

http://blog.livedoor.jp/habuakihiro/archives/65227419.html

これは確かにそうだと思います。


自分は非IT企業勤務なのですが、社内で周りの人と話をしていると、
「こんなシステムがほしいな」とイメージできる人は結構いて、
Excelの計算式レベルだったらそれを実際に作れる人も少しは居る。


でも、プログラムは組めない。マクロも組めない。
だから、ちょっと複雑な(Excelの計算式で処理できないレベルの)システムになると、
欲しいものを作れないか、外注することになっている。


そんなところに効く仕組みを作れたら、派手ではないけれど売れる商品になると思うんです。

ここで、「そういう仕組みを作るには何が必要か」をちょっと考えてみました。漠然とですが。


1.目的をうまく手順に落とし込める仕掛け
 「こんなことがしたい」というのを考えられても、「じゃぁどうやったらできる」と
 いう点が皆目わからないという人は多いものです。そこをサポートする。
 たとえば、「画面から何かを入力して、ボタンを押したら、処理された結果が出てくる」という
 流れに従って「何を入力しますか」「どんな結果が出てきますか」「どういう処理をしますか」
 という3ステップにするとか。


2.コンピュータの制約を意識させないか、逆に明示して回避させる仕掛け
 詳しくない人が考えるロジックは、通常ありうる処理に目が向いてしまい、例外とか
 「その他の場合どうするか」という点が抜けがちです。*1
 そういうのを、「こういう場合も想定できますけど、どうします?」というのを
 自動でサポートしたい。聞いてくるとか、デフォルトで「この条件のどれにも一致しませんよ」と
 例外処理に回ってくれるとか。


3.上記の2点が、ぱっと見てわかる仕掛け
 UI上の工夫。Excelだと、ワークシートやセルが常に目に見えていて、そこに直接計算式を
 書き込めるからわかりやすいんですね。そのレベルのUIを作る必要がある。
 ちょっとずつ進んでいけるようなUIを。


4.入門書
 紙のマニュアルがないと理解できないって人も結構いるので。


5.教育コース
 直接教えてもらえばわかるんだけど、って人も結構いるので。

実現したとしても「できる人」から見たらおもちゃだし、たいしたシステムは作れない仕掛けに
とどまると思うけど、それで十分なシーンというのもたくさんあると感じています。

*1:プロでもそうか(汗)