十年一昔
ちょっと前のニュースだけど、パソコン誌の老舗「月刊ASCII」が
実質的に休刊になるらしい。(内容一新でITビジネス誌になるそうな)
最近はほとんど読んでなかったけど、昔は毎号欠かさず読んでいた時期も
あったので、パソコン誌としての最終号を記念に買った。
◇
欠かさず読んでいた時期は、確か1993年〜2002年頃か。
ちょうど中学、高校、大学の頃なので、毎号買うことは
できなかったけど、市や学校の図書館にあったものを読んでいた。
当時は(最後のほうを除いて)インターネットなんて無かったので、
コンピュータ関係の情報源としては雑誌がとても貴重だった時代。
それゆえコンピュータ関連誌もたくさん出ていたけど、どちらかと
いうとパソコンの使い方や新製品紹介に終始する雑誌が多かった。
そんな中、月刊ASCIIはそれまでにとどまらない情報の広さと深さで
他誌より一歩抜きん出ていたと思う。
たとえば、
・「魅惑のニューテクノロジー」
最新技術を細部までわかりやすく解説したシリーズ。
コンピュータがどうやって動いているのか?という知識を
得るのにものすごく役にたった。
・「哲学者クロサキと工学者アイハラの神はカオスに宿りたもう」
カオス理論について対談形式で解説したシリーズ。
不思議さに驚くと同時に、世の中なにが起こるかわからない
のは宿命だということを知った。
※単行本化されているらしい。
このあたりの記事がとても好きだった。面白かった。
毎月ワクワク・ドキドキしていた。
◇
さて、現在。
パソコン自体にはもうあまりワクワク・ドキドキしない。
これが「コモディティ化」ってやつだろう。
今一番アツいのはWebまわりか。2.0とか言ってるあれ。
でも、昔ほどワクワク・ドキドキしない気がする。
なんでだろう。。。
歳をとったせいか?
仕事で疲れすぎてるのか?
ビジネス臭さを感じ取るようになってしまったからか?
…もう少しゆとりと遊びが必要なのかもしれない。